映画化について 『日本で一番悪い奴ら』と稲葉圭昭

映画『日本で一番悪い奴ら』公開に際して原作者・稲葉圭昭が思うこと

 
2016年6月25日に映画『日本で一番悪い奴ら』が公開となりました。
この映画は私の著書『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』をベースにしていただいて制作されたものです。
著書にも綴った私の過去の事件がほぼ忠実に再現されております。
 
事件が明るみになった2002年7月から約13年が過ぎました。
逮捕された当時の私は周囲の人から「どうかしてた」と言われていましたが、自分でもそうだったと思っています。
自暴自棄になった挙句、やってはいけないことに手を染めていました。
今は刑期を終えて社会復帰しましたが、未だに思い出して悔い改める日々です。
もう二度とあのような事件には関わることはありません。
 
私は刑事として数多くのトラブル、人の心の奥にある暗い部分や闇を見てきました。
それと共に社会的に立場の弱い方や個人ではどうにもならない問題を抱えている方が多いことも知ったのです。
そういった方々へ私の刑事経験を活かしてお役に立てないかと思い、昨年から探偵業を始めました。
弁護士や専門家との連携も整い、いただいたご依頼はほぼ解決に至っています。
今後も依頼主の方と向き合い、一件ずつ丁寧に請け負う姿勢で行くつもりです。
 
探偵として穏やかに過ごしている中で映画化のお話をいただいた時は驚きました。
なぜなら私が過去に関わった事件は世間的にイメージの良いものではないからです。
しかし、今では事件のことが書籍だけではなく映像作品として残していただけたことに感謝しております。
 

いなば探偵事務所代表 稲葉 圭昭

 
 

『日本で一番悪い奴ら』

 

日本で一番悪い奴ら

実在の事件をもとに描いた「凶悪」で話題をさらった白石和彌監督が、2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品。綾野剛が演じる北海道警の刑事・諸星要一が、捜査協力者で「S」と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様を描く。大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて道警の刑事となった諸星は、強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。やがて、敏腕刑事の村井から「裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられた諸星は、その言葉の通りに「S」を率いて危険な捜査に踏み込んでいくが……。暴力団と密接な関係を持ち、諸星に影響を与える村井役で、「凶悪」に続き白石監督とタッグを組むピエール瀧が出演する。

 


 

 
 

『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』

 

恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白 稲葉圭昭

二〇〇〇年春、函館新港に運ばれてきた覚醒剤。その量百三十キロ、末端価格にして約四十億円。”密輸”を手引きしたのは北海道警察銃器対策課と函館税関であり、「銃対のエース」ともてはやされた刑事だった。腐敗した組織にあって、覚醒剤に溺れ、破滅を迎えた男が、九年の服役を経てすべてを告白する――。
二〇一六年六月二十五日公開、映画『日本で一番悪い奴ら』(主演・綾野剛)原作。

「稲葉事件」とは?
日本警察史上、最大の不祥事が明るみに出た事件。2002年7月、北海道警察の生活安全特別捜査隊班長である稲葉圭昭警部が、覚せい剤取締法違反容疑と銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑で逮捕、有罪判決を受けた。公判において、北海道警察による「やらせ捜査」や「銃刀法違反偽証」などが明らかになるとともに、北海道警裏金事件が2003年に発覚するきっかけともなった。

 


 
 
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